Sunday, September 26, 2021

厚労省 感染再拡大備え 病床確保計画見直しを都道府県に通知へ - NHK NEWS WEB

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感染症法に基づく病床確保への協力要請を受けて、27日から新型コロナウイルスの専門病院に転換する病院もあります。

東京 中央区の石川島記念病院は回復期のリハビリを専門に行う病院でした。

これまでは症状が落ち着いた患者を受け入れる「後方支援」を担い、ことし1月から4月までに10人受け入れましたが、第5波では若い世代の感染が多く、治療後すぐに自宅に帰れるケースが増えて後方支援の必要性が低下してきたと感じていたといいます。

転換にあたって大きな課題となったのは医師の確保でした。

この病院の常勤医は3人で、夜間の当直や休日の診療は他の病院から派遣されている医師が非常勤で担当していました。

新型コロナの専門病院に転換する方針を伝えたところ、派遣元の病院から「派遣している医師が感染した場合、本来担っている診療への影響が大きい」などと懸念が示され、半分ほどの医師が引き上げることになりました。

代わりの医師の派遣について東京都に相談しましたが、「都立病院でも医師が不足していて対応は難しい」という返答でした。

個人的なつてを頼って、医師を派遣してくれる別の病院をなんとか見つけたということです。

また、看護師の離職も懸念されました。

ノートを用意し不安を書き出してもらったところ、自身や家族への感染や、急性期の患者の看護をスムーズに行えるのかといった不安があることがわかりました。

看護部長が22人の看護師、一人一人と面談したり家族にもワクチン接種を行ったりして不安の解消に努めた結果、21人が引き続き働いてくれることになりました。

看護部長は「人工呼吸器やネーザルハイフローといった、リハビリの患者には使うことがなかった医療機器にきちんと対応できるのかなど課題は多くあった。すべて解決したわけではないが第5波の状況を目の当たりにして、貢献できるところは貢献しようとみんなで決断した」と話していました。

理学療法士や作業療法士などのリハビリの専門職は、同じ医療法人が経営するグループ病院に移ってもらうことにしましたが、離職した人もいたということです。

この病院のこれまでの入院病床は2つのフロアに47床。

現状の医師や看護師の人数で感染対策を徹底しながら新型コロナの患者に対応するため1つのフロアで18床に集約して、27日から軽症や中等症の患者を受け入れることにしています。

石川島記念病院の重田洋平院長は「単独の病院の場合、これほど融通がきかないと思うので、転換はなかなか難しいだろうし例えば4月や5月にかじを切ろうとしていたらスタッフの賛同は得られなかったと思う。第5波の状況を見て医療者としてできるかぎりのことをしたいと考えてくれるようになった。第6波に向けて軽症や中等症の患者の受け皿をいかに増やすかが医療全体の課題だと思ったし、リハビリ病院のままでは今の時代には適応できないと感じ転換を決断した」と話していました。

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