西部ガスホールディングス(HD)は28日、政府が掲げる2050年に二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の達成に向けた取り組みをまとめた計画「西部ガスカーボンニュートラル2050」を発表した。30(令和12)年度までに、グループや顧客が排出するCO2を150万トン削減する目標を掲げた。道永幸典社長は「高い目標だ。創意工夫しながらやっていく」と述べた。
計画では、30年度までを移行期と位置付け、液化天然ガス(LNG)を運ぶ船舶や、顧客の産業用機器の燃料を石油や石炭からガスへと転換するほか、高効率機器の導入などでCO2排出量を削減する。加えて、天然ガスの採掘から燃焼までのCO2排出量を、森林保全や植林による吸収量と相殺する「カーボンニュートラルLNG」を導入し、水素の利用やLNG発電所の脱炭素化なども進める。
道永氏は「顧客の産業用工場の燃料を石油や石炭から天然ガスにシフトすることは(カーボンニュートラル実現に向けた)最終解ではないが、現実解だ」とした上で、将来的にはガスの脱炭素化や水素とCO2を原料にメタンを合成するメタネーションの導入を進め、HDとして脱炭素社会の実現に貢献する考えを示した。
からの記事と詳細 ( 西部ガスHD、カーボンニュートラルに向けた計画策定 - 産経ニュース )
https://ift.tt/3ojmS0b
0 Comments:
Post a Comment