河野陣営:揺れ動いた2週間 持ち味発揮できるか
発信力を強みとする河野規制改革相だが、今月10日の出馬会見では、「異端児が変身した」「マイルドになった」と皇位継承のあり方や原発政策に関する持論を封印したことが話題となった。「河野は変わった」と重鎮議員からは好感触だったものの、本来の持ち味を封印する形で選挙戦を始めることとなった。 その後、石破元幹事長・小泉環境相との「小石河」連合を前面に出す作戦を展開し、さらに農水相経験者の森山国対委員長と小泉環境相という異例のコンビで、農業団体に協力を要請。陣営の勢いが増すにつれ、河野氏自身の発言も従来の「歯切れの良いもの」へと変化した。 告示日の17日以降に行われた4候補での論戦でも、よどみのない受け答えをする一方で、テレビ出演時には質問形式を巡って、「こういう無責任な質問はよくない」と回答を拒否する場面もあった。また、政策立案を巡って「自民党の部会でギャーギャー言うよりも…」と党を軽視した発言をしたことで、党内からの反発を呼んだ。 こうした言動によるマイナスイメージからの回復を狙い、河野氏周辺は「謙虚さが大事だ」として、河野氏に堅実な答弁を心がけるよう指摘。河野氏もそれに応じて、23日の討論会では、波紋を呼んだ年金改革案について「様々な選択肢をみて皆で決めるのが大事だ」と議論の必要性に軸足を変えるなど柔軟な姿勢に転じた。さらに自身の発言についても「ギャーギャーというのは不適切で、取り消したい」と陳謝した。 総裁を目指す戦いの中で、揺れ動いた河野氏。 河野氏は24日、陣営の会合で「暴走しているとか、やりすぎとか、色々なことがあったかもしれない。常に私が正しいとは思わないし、もっといい案があるかもしれない。しかし、これからの日本を考えた時にどうしても議論のテーブルに乗せなければいけないものはお示しする」と語った。 持ち味である「歯切れの良さ」を、反発を受けることなく発信することができるかが、勝負のカギを握る。
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