コスト最小型ルート配送最適アルゴリズム イメージ
OKIはAIを用いた最適化技術(注1)により、配送計画(配送先と順番、車輛への荷物積載の内訳)に基づく配送総走行距離を最小化する解を自動で導出する「コスト最小型ルート配送最適アルゴリズム」を開発しました。これまでも、車輛の配送ルートを最適化するサービスはありましたが、複数車輌で荷物を分割配送するような複雑なケースでは人手に頼らざるを得ず、計画のできにも優劣が生じていました。本アルゴリズムは、1拠点に1台で一括配送するケースから複数車輌で荷物を分割して配送するケースまで、多様な配送パターンの条件を自動で分析しながら、走行距離・コストが最小となる最適解を算出できることが特長です。
2021年2月に行った実証実験では、ロンコ・ジャパンの実際の配送案件において、配送要件の確定から配送開始までの限られた時間内で配送計画を策定し、本アルゴリズムによる計画に基づいた車輌13台の配送総走行距離が、配送計画の策定に熟達した人手による算出結果よりも1日当たり約300km少ないことが確認できました。さらに、アルゴリズムの策定した計画に則って実際に配送を行い、選定したルートで走行上の問題がないことも確認しました。コロナ禍において、物流の需要は急増し、物流コストも増加傾向にあります。OKIが開発した「コスト最小型ルート配送最適アルゴリズム」を適用することで、今回の1日13台のケースで試算すると燃料代は年間約360万円のコスト削減が可能となります。また走行距離の最適化および短縮により、年間約440kgのCO2排出量削減が可能となります。
今回の実証実験において、ロンコ・ジャパンからは「ルート配送計画の課題であった“配送計画の属人的なスキルや経験、策定時間、コスト精度”の解決策として本アルゴリズムが有効である」とのコメントとともに、本アルゴリズムを実装したルート配送計画自動化の早期実用化につながる貴重なご意見をいただくことができました。今後OKIは本実証実験の結果をさらに分析して、本アルゴリズムを実装したルート配送計画自動化の2021年度中の実用化を目指します。また、こうしたAI技術を物流分野のみならず、最適化を必要とする多様な分野に広げていきます。
用語解説
注1:最適化技術
OKIの最適化技術の事例として、下記の取り組みがあります。
OKIとOKIデータ、製造現場の最適化実問題に量子コンピューターを適用(2019年9月)
https://www.oki.com/jp/press/2019/09/z19038.html
- 沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
- 本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
広報部
e-mail:press@oki.com
お問い合わせフォーム
https://www.oki.com/cgi-bin/inquiryForm.cgi?p=015j
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
イノベーション推進センター イノベーション推進部
電話:03-3501-3821
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