歌手の西川貴教（５０）が、ソロプロジェクト「Ｔ．Ｍ．Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎ」としてデビュー記念日の５月１３日から故郷・滋賀県内だけを回るライブツアー「Ｔ．Ｍ．Ｒ． ＬＩＶＥ ＲＥＶＯＬＵＴＩＯＮ ’２１―ＶＯＴＥ―」を開催することが３０日、分かった。今年２５周年。くしくも、滋賀県の都道府県番号も「２５」。大津市の滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールを手始めに１１会場で、メモリアルにちなんだ２５公演を行う。
故郷をこよなく愛するが故の異例のツアーを打ち出した。コロナ禍において「長引く自粛でスポーツやエンターテインメントを取り巻く状況は、まだまだ厳しい目が注がれています。そんな今だからこそ、僕にしかできない方法で皆さまに元気をお届けしたい」と意図を説明した。
彦根市に生まれ、野洲市で育った。０８年から滋賀ふるさと観光大使を務め、０９年から草津市烏丸半島での主催フェス「イナズマロックフェス」をライフワークとするなど、地元に密着した活動を積極的に展開。フェスの収益の一部は琵琶湖の環境保全などのために寄付し、昨年、滋賀県から文化功労賞が贈られた。
今回のツアーも「２５周年記念第一弾として、地方創生の思い」から。「都道府県魅力度ランキング」（ブランド総合研究所）は２８位（１７年）を最高に、昨年は３７位だった滋賀県。人口１４１万人は総務省統計局発表の最新データ（１５年）で全国２６位。ツアーでは滋賀県内で１３あるうち、１０市を回る。「まずは身近な方々を元気にしていく活動から始めていきたいと考えております」と故郷活性化への強い思いを明かした。
ＴＭＲ名義の単独ライブは、デビュー２０周年ツアー最終日の１７年５月１４日以来４年ぶり。「滋賀県民の皆さまはもちろん、県外の皆さまにもくれぐれも感染症対策の徹底をお願いしながら、無理のない状況でお越しいただけたら幸いです。それでは、滋賀県で待ってます」と呼び掛けた。
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