[北京 8日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(発改委)の胡祖才・副主任は8日、中国が2021─25年の5カ年計画で経済成長目標を設定しなかった理由について、不確実性が高まっていることに加え、変化により柔軟に対応するための余地を政策当局者に残すためだと明らかにした。
5日開幕の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に当たり公表された5カ年計画では、前回とは異なり、年間平均の成長率目標が盛り込まれず、「(成長を)合理的な範囲」に保つとの文言が使用された。
一方で、政府活動報告では今年の年間成長率目標が6%以上に設定された。新型コロナウイルス流行に伴う世界的な不透明感から昨年は目標が設定されなかった。
胡副主任は全人代開催に伴う記者会見で、その年の成長を予想するほうが容易だとして、今回の5カ年計画の期間中は状況に応じて年間成長目標を設定するとの方針を示した。
副主任は「具体的な数値での(5カ年)成長目標を設定しないことによって、より積極的かつ主動的に、そして気楽にあらゆる種類のリスクに対応できる。これはわれわれの発展の柔軟性を高めるのに資するものだ」と説明。各機関が単に数字上の成長ではなく、成長の質や効率改善に注力することにつながるとした上で、「(向こう5年で)GDP(国内総生産)が一定の水準を維持することにわれわれは自信を持っている」とも語った。
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