（ブルームバーグ）： ジョンソン英首相が先週発表した増税計画は、同氏率いる与党保守党に打撃となりかねないと英紙テレグラフが報じた。首相は、医療や社会保障の財源として国民保険料と配当課税を来年から引き上げる方針だ。
英首相、来年から1.25％の増税を表明－医療・社会福祉改革の財源に
同紙の委託でエレクトラル・カルキュラスとファインドアウトナウが行った世論調査によると、保守党は増税により次の総選挙で数十規模の議席を失う可能性がある。調査は成人１万人を対象に増税計画発表を挟んだ時期に実施された。
調査では保守党支持と答えた人の割合が約37％。2019年の総選挙時は45％だった。労働党の支持率は33％と変わらず。一方、緑の党の支持率は上昇した。
テレグラフによると、閣僚らは週末に自身の選挙区に戻った際、増税計画に対する保守党支持者からの厳しい反応に直面することとなった。ジョンソン首相は７日、労働者と企業などを対象とした増税計画を発表。国民保険料を1.25％引き上げるほか、配当課税も1.25％増税し、社会保障制度改革や国家医療制度（ＮＨＳ）の新型コロナウイルス対策に充てるとしている。
原題：U.K.’s Conservatives Lose Support on Tax Rise, Telegraph Says（抜粋）
(c)2021 Bloomberg L.P.
Priscila Azevedo Rocha
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