
注文住宅のリビング計画において、もっとも重要なのが家具配置を考えて計画することです。特に、ダイニングテーブルやソファといった家具は、「話す・くつろぐ・食事する」といった家族の暮らしの中心になります。家づくりを「家族にとって理想の暮らしを実現するために行うもの」と考えるならば、家族が快適に過ごせるリビング計画は、家づくりの重要なポイントとなるでしょう。(株式会社かえるけんちく代表・一級建築士 船渡亮) 【調査】リビング階段を選んだ理由トップ3は…? <注文住宅のリビング計画、3つのチェックポイント 目次> 1.家具の大きさと寸法、配置を確認する2.移動しやすいシンプルな動線を確保する3.ソファやダイニングテーブルの眺望を意識する・まとめ
家具配置から考える注文住宅のリビング計画、3つのチェックポイント
家具配置から考えるリビング計画のチェックポイントは、以下の3つです。 1.家具の大きさと寸法、配置を確認する2.移動しやすいシンプルな動線を確保する3.ソファやダイニングテーブルからの眺望を意識する 各項目でセルフチェックができるように構成しているので、計画中の注文住宅の間取り図があれば、定規と一緒に用意して読み進めてみてください。 また、実際に筆者がセカンドオピニオンとして、間取り改善を行った図面も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。それでは、それぞれのチェックポイントについて見ていきましょう。
リビング計画のチェックポイント1家具の大きさと寸法、配置を確認する
まずは、リビングに設置する家具の大きさや配置が適切かどうかを確認しましょう。 よほどのミニマリストでない限り、リビングには複数の家具・家電を置くことになります。家族の人数やライフスタイルに合わせた家具・家電が適切に配置できるように計画することが重要です。 入居時、または将来置くことになる家具・家電が、間取り図に表現されているかを確認してみましょう。 ここで重要なのが、1)家具の大きさと、2)それぞれのアキ寸法です。 1)家具・家電の大きさの目安 希望の家電・家具がある場合は、その大きさをハウスメーカーや工務店に伝えて図面に書き込んでもらうようにしてください。 LDKに置くことが多い家具には、以下の4つがあります。 ・ダイニングテーブル・ソファ・テレビ・スタディカウンター 今は所有していないけれど、将来購入の可能性がある、というケースもありますが、あらかじめ大きさと位置を想定しないと、希望のサイズを置けない可能性があります。 どの程度の大きさにすればよいか見当がつかない場合は、以下の大きさを参考にしてください。 ・ダイニングテーブル 3~4人家族 150cm×80cm 5~6人家族 180cm×80cm 子供が小さいうちはテーブルも小さくて問題ないですが、中学生になると体は大人と変わらなくなります。また、子供が独立して結婚すれば、孫を連れて帰省するという場面も考えられます。家族の変化も踏まえて、ある程度の大きさのダイニングテーブルを配置できるようにしましょう。 たまにキッチンカウンターで横並びに食事をする、という計画を見かけますが、小さいお子さんがいる場合は顔の表情がわかりにくいためおすすめはできません。 ・ソファ 2人掛け 130cm×90cm(最低110cm×90cm) 3人掛け 210cm×90cm(最低180cm×90cm) ソファは、2人掛けか3人掛けかで大きさが変わります。3~4人家族であれば、3人掛けが入る大きさを確保しましょう。 ・テレビ 55インチ 59.8cm×106.2cm 65インチ 80.9cm×143.9cm 75インチ 93.4cm×166.0cm テレビの大きさの目安は、50インチ前後が8畳、60インチ以上が10畳以上といった目安となります。 ・スタディカウンター スタディカウンター1人用 45cm×90cm~ スタディカウンター2人用 45cm×150cm~ リビング学習の定着で、子供の勉強スペースとしてスタディカウンターを計画する方も多いです。PCやプリンター置き場としても利用できることから、子供が自室で勉強するようになっても使い道があります。造作カウンターにすることも可能ですが、用途が明確でない場合は、カウンターテーブルを購入して設置するほうが無難でしょう。 2)家具・家電の配置 家具の大きさが決まったら、家具・家電の配置を計画しましょう。配置のポイントは3つあります。 (1)通路幅は、60cm(推奨70cm以上)を確保する 上図のようにダイニングテーブルとソファの間など通路としても使う部分は、最低、60cm(推奨70cm以上)は離すようにしましょう。椅子は座った状態で50cm程度出っ張るので、その上で通路幅を確保します。 (2)ソファは、テレビから270cm程度離す テレビまでの距離は、270cm以上離すことを目安にしましょう。4Kテレビの視聴距離は、画面高さの1.5倍が目安と言われており、この場合、65型で1.2mあれば十分、ということにはなります。 ただ、書斎やシアタールームならともかく、リビングのソファはテレビを見るためだけにあるわけではありません。ソファでくつろいだり、家族でゲームしたりといった場合も考えて、余裕をもたせたほうがよいですね。 (3)家具配置によって、窓・ドアの配置を調整する 家具・家電を配置することで、窓・ドアの計画が適切かどうかがわかるようになります。家具配置の結果、問題がある場合は、移動・大きさや種類の変更、といった調整を行いましょう。 ただ、ファサード(道路から見える部分)にある窓は、外観デザインに関わってくるので、設計担当者と一緒に検討したほうがよいですね。
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