アフガニスタンの首都カブールで起きた大規模な爆発についてアメリカのバイデン大統領は、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織が犯行に関与していたとして強く非難する一方、軍の撤退は計画どおり進める考えを強調しました。ただ、アメリカ軍の司令官は今後も攻撃が続く可能性があるとしていて、撤退が予定どおり進むのか予断を許さない状況です。
アフガニスタンでは26日、首都カブールの国際空港の入り口とその近くにあるホテルの周辺で大規模な爆発があり、現場にいたアメリカ軍の兵士13人を含む多くの死者が出ています。
さらに、複数の海外メディアによりますとアフガニスタン人の死傷者は、数十人に上るとみられています。
これを受けてホワイトハウスで記者会見を開いたアメリカのバイデン大統領は、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織が犯行に関わったとしたうえで「犯行に関わった者を見つけ出し代償を払わせる」と述べ、強く非難しました。
その一方で「20年にわたる戦争を終わらせる時だ」と述べ、アメリカ人や地元の協力者などの退避を今後も進め、今月31日の期限までにアメリカ軍の撤退を終える考えを改めて強調しました。
ただ、アフガニスタンを管轄するアメリカ中央軍のマッケンジー司令官は26日、記者会見で「今後も攻撃が続くと考えている」と述べ、現地の治安が不安定化する中で撤退が予定どおり進むのか予断を許さない状況です。
1日の米軍死者数としては10年で最悪
ただ、去年2月にアメリカ政府と武装勢力タリバンが和平合意を結んでからは、アフガニスタンでアメリカ兵の死者は出ていませんでした。
AP通信は、アフガニスタンで1日にアメリカ兵13人が死亡したことについて、10年前の2011年8月に国際部隊のヘリコプターが撃墜され、アメリカ兵30人が犠牲になって以降、最悪だと伝えています。
英 ジョンソン首相「野蛮なテロ攻撃」
そのうえで、自国民などの退避に向けた活動は今後も継続する考えを示しました。
サウジアラビア外務省「テロ攻撃を強く非難する」
サウジアラビアの外務省はツイッターで「テロ攻撃を強く非難をする。すべての宗教的原則、および道徳的、人道的な価値観と相いれない」とする声明を発表しました。
インド外務省「テロリズムやテロ協力者に対抗する」
インドの外務省は26日の声明で「カブールでの爆発を強く非難する。この攻撃によって、世界は、団結を強め、テロリズムやテロの協力者に対抗するようになる」としています。
国連 グテーレス事務総長「可能なかぎり最も強いことばで非難」
また、国連のグテーレス事務総長は「カブールでの恐ろしいテロ攻撃について、可能なかぎり最も強いことばで非難する」と哀悼の意を表明しました
からの記事と詳細 ( アフガニスタン 米軍13人含む多数死者 “軍の撤退計画通り” - NHK NEWS WEB )
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