Friday, November 6, 2020

15年計画、3年で 輪島の漆、千本植樹(北國新聞社) - Yahoo!ニュース

 輪島産漆の生産を目指す「漆の山作り委員会」が2018年から取り組む1千本の植樹計画が来春にも達成される見通しとなった。当初の15年掛けて植える予定が、活動に賛同した地権者の協力や全国の輪島塗ファンからの寄付が大きな後押しとなり、大幅に前倒しされた。順調に育てば6年後にも採取でき、関係者は「地元の漆でよりいい作品を作りたい」と支援に感謝している。

 漆は輪島産だけでなく国内産自体が少なく、国内産にこだわる大徹(だいてつ)漆器工房(輪島市横地町)が中心となり、約5年前から植樹計画の準備を進めてきた。

 輪島塗の関係者らで組織する漆の山作り委員会代表の中山治さん(59)らが国内トップの産地である岩手県二戸(にのへ)市浄法寺町に足を運び、栽培方法などを学んだ。利益を得られる仕組みを整えた上で、地権者に賛同を求めた。

 1口千円で募った寄付は、過去に輪島塗を買ってくれた全国の顧客を中心に700口集まり、苗の購入や育成に掛かる費用に充てることができた。

 植樹の苗は浄法寺町で育てられた2、3年物を使用。植樹の適期は春と秋で、月内に植える予定の300本を合わせると、950本近くに達する。

 委員会では市内の山間地から平地、海岸近くなどさまざまな場所に植樹しており、場所ごとに育ち方の違いなども検証する。今後、植樹本数を、さらに増やしていく計画で、輪島塗職人でもある中山代表は「材料の漆でも日本を代表する産地を目指したい」と話した。

 関係者によると、輪島塗に使う漆は9割以上を中国産に頼っているのが現状で、輪島産はごくわずかだ。

 中国依存からの脱却を目指す動きもあり、輪島漆器商工業協同組合は今年、数年ぶりに少量だが輪島産漆を組合員に供給した。

 県内では、漆器産地の加賀市山中温泉でも地元産漆を生産する動きがある。山中木製漆器協同組合が地元の有志が保全している約1600本の木を共同で管理し、生産量を増やす取り組みを進めている。

北國新聞社

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November 04, 2020 at 11:14PM
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