それは術後疼痛症候群と呼ばれるものです。
「腰の手術を受けたのですが、痛みやしびれがまだ残っていて…」と言って、わたしの外来を受診される患者さんがいらっしゃいます。このように、特に「頸椎・腰椎」、「開胸・開腹」などの手術後に痛みやしびれが続く、または新たに痛みが発生する症状は『術後疼痛症候群』と呼ばれています。
中には「手術の失敗ですか?」と尋ねる方もいますが、これは失敗ではなく、現時点では避けることができない痛みと考えられています。原因となった病気、手術部位、手術方法などによってその症状は違いますが、すべての手術がこの痛みを発生する可能性を含んでいます。
『術後疼痛症候群』の代表的なものとその特徴には
- 頸椎・腰椎術後症候群:首や腰の術後に残る痛みやしびれ
- 開胸術後痛症候群:開胸術後の術直後とは性質の異なる痛みやしびれ
- 瘢痕性疼痛症候群:手術の傷痕に一致するピリピリする痛み
- 幻肢痛:四肢の切断後になくなったはずの四肢や乳房の痛み
- 旧肛門部痛:直腸がん術後の肛門部の痛み
- 複合性局所疼痛症候群:術後から起こる原因不明の痛み
などがあります。
いずれも治療が難しい難治性の痛みとされていますが、できるだけ早く原因をつきとめて、それに応じた治療を行うことで改善できる可能性があるので、早めの受診と適切な治療が大切です。
われわれの行う『神経ブロック』は上記の治癒を早め、長引く痛みから解放できる可能性があります。上記症状にお心当たりのある方は、一度ペインクリニック内科(痛みの専門治療)を受けて治療の幅を広げてみてはいかがでしょうか?
もちろんその方の希望や、注射はちょっと怖い、という場合も、内服やリハビリの相談など、一人一人に合ったオーダーメイド治療が可能です。お気軽にご相談ください。
フェリア紙上クリニック担当医
ペインクリニック内科
前原光佑 先生
医療法人誠心会 前原総合医療病院
- 日置市伊集院町妙円寺1-1-6[MAP]
鹿児島市内から車で30分
伊集院駅からタクシーで5分 - TEL:099-273-3939
- 診療科目/整形外科・内科・ペインクリニック内科・リウマチ科・リハビリテーション科・呼吸器外科・消化器外科・循環器内科・放射線科・麻酔科(安田智嗣、鶴丸健士、古別府裕明、前原光佑、牧野沙耶)・眼科・耳鼻咽喉科・歯科・小児歯科・口腔外科・脳神経内科・救急科
- 診療時間/9:00~18:00
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