新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、行動規制の完全撤廃まであと一歩に迫った英国。ところがここへ来て新規感染者が急増し、撤廃は1カ月先送りとなった。接種「先進国」の英国で何が起きているのか。
英でデルタ株流行、行動規制撤廃1カ月先送り
3日、ロンドン中心部の繁華街。サッカーの欧州選手権でイングランドがベスト4入りし、サポーターは肩を組み、大声で合唱し勝利に酔いしれた。コロナ禍で西欧最多の約12万8000人の死者を出した英国は、既に人々の日常をほぼ取り戻したかのようだ。
だがその裏で、新規感染者は増加中だ。4月中旬~5月中旬は1日当たり約2000人だったが、6月下旬以降2万人台で推移。最大の原因は、感染力の強いインド由来の変異株「デルタ株」の流行だ。英政府によると、英国内で今、確認される新型コロナ感染の約95%がデルタ株によるものだ。
5日時点の新規感染者数は2万7000人以上となっているが、英国社会に動揺は少ない。感染者数は急増したが、1日当たりの死者数は5日時点で9人と、最近は1桁~20人台に抑えられていることなどが背景にあるとみられる。
英国は2020年12月、西側各国で最初にワクチン接種を開始。医療資格のない人も接種業務を担えるようにし、大規模な接種を促進した。7月4日時点で全成人の86%が1回目を終え、2回完了した人も64%に上る。外国人である51歳の私(記者)も3月と6月に受けることができた。
デルタ株に対し、…
からの記事と詳細 ( ワクチン接種「先進国」の今 新規感染者増の英とマスク受け入れた仏 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
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