会津若松市の芦ノ牧温泉で、家族やカップルで立ち寄ることができる貸し切り風呂とバーベキュー施設などを備えた「温泉の駅(仮称)」の建設計画が進んでいる。旅行先で男女分かれることなく、家族やカップルで温泉に入りたいというニーズに対応する。廃旅館を解体して整備する予定で、関係者は苦境の続く温泉地の再生に期待を寄せる。
事業は、芦ノ牧グランドホテルを運営するベンチャラーが主体として行われる。ホテルや旅館にある貸し切り風呂は、ほとんどが宿泊者のみ利用できる仕組みになっている。一方、温泉の駅は時間貸しのシステムとする予定で、気軽に利用できる点が強みだ。同社の樋口俊典社長によると、時間貸しの貸し切り風呂は、九州地方では文化として根付いているという。
温泉の駅には10棟前後の貸し切り風呂を作る予定で、緑に囲まれた阿賀川沿いの立地もアピールポイントとしている。営業時間は未定だが、九州地方では24時間営業の施設もあるという。
バーべキュー施設は、周辺のホテル・旅館との連携を図る。近年のキャンプ人気を背景にしつつ、初心者がテントなどの寝場所を敬遠するといった点に着目し、ホテル・旅館を宿泊場所とした「手ぶらキャンプ」の客層を狙う。
建設予定地にある廃業旅館は、芦ノ牧温泉にとって景観などの面から長年の懸案だった。施設解体に着手しようにも、多額の費用がネックになっていた。今回は、解体費用の半額が補助される観光庁の交付金を活用し、跡地の利活用につなげることができた。
樋口社長は「温泉の駅を芦ノ牧に注目してもらうきっかけにして、多くの人に利用してもらい温泉街を活性していきたい」と話した。
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