実はそのアナログレコードには、音楽を聴くだけではないさまざまな味わい深さが詰まっています。レコード盤を再生する時には、手間をかけてやればかけるほど、それに応じて演奏に込められた感情やニュアンスなどを、もう一段深いところから掘り出して聴くことができるんです。
コーヒーで言えば、お湯を注げばすぐ飲めるタイプではなく、生豆を選び、焙煎し、手挽きし、時間をかけてドリップする、そのひとつひとつの儀式を自らの感性で楽しみながら進めることで、より奥深い味わいのひとときを楽しめるのと似ています。
プレーヤーの置き方から、あらゆる箇所の掃除、調整など、手間をかけられる場所は多岐にわたります。手間をかけると、より良い音が出る。それを突き詰めるためのアクセサリー製品も、たくさんの種類が売られています。アナログだけに、その効きは1か0か(◯か×か)ではなく、それぞれに音の特徴があって、それこそかける盤によって換えてやりたくなるような……。
そんな“終わりの見えないくらい”にさまざまな方向から使いこなしをアプローチできる奥深さが、アナログレコード再生の特徴であり、大きな魅力とも言える訳です。
その魅力と奥深さを楽しむための専門誌が、『季刊analog』誌です。最新号の『季刊analog vol.72』では、アナログレコードの新譜情報から機材まで盛り沢山ですが、特集のひとつとして「ターンテーブルシート」と「ディスクスタビライザー」にスポットを当て、その使いこなしの妙味をご紹介しています。
シートとスタビライザーにはたくさんの種類の製品があって、何をどう選べば良いか、なかなか答えを見つけにくいアクセサリーと言えます。しかしここは、アナログレコード再生で大事な要素、「振動対策」を“最も音溝の直近で対策する”アクセサリーなのです。
そこで、アナログレコード再生に確固たる考えと信念を持ち、音の面から入念な吟味を重ねて選び出し、使いこなしている本誌執筆者達に、シートとスタビライザーのとっておきの「私の流儀」を公開してもらいました。
巣籠もりの“おうち時間”の長くなるいま、アナログレコードの楽しみを深めてくれる「重し」と「敷物」の奥深い妙味を、記事を参考にぜひ楽しんでみてはいかがでしょう。あなたがいままで気づかなかった、お気に入りアーティストの秘められた感情が顕わになるかもしれません。そんな喜びを、ぜひ『季刊analog vol.72』とともに味わってみて下さい。
からの記事と詳細 ( 『analog 72号』レコード再生を引き立てる、敷物と重し「私の流儀」を大公開! - PHILE WEB - PHILE WEB )
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