昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の建設計画で、病院を運営する伊南行政組合は24日の組合議会全員協議会で、新型コロナウイルスなどの影響により、今年度中を予定していた建設基本計画の策定時期を1年程度先送りすることを明らかにした。患者数の減少や経営状況の悪化などを受け、新病院の病床数や建設地などについて慎重に検討する必要があると判断した。
建設計画は基本構想を8月に策定。駒ケ根市内に220床規模の施設を建設するなどの想定を示し、本体建設費を84億円程度と試算している。現在は基本構想に基づき、基本計画の策定作業を進めている。
病院によると、今年度上半期(4~9月)は入院患者が3万1740人で前年同期比7.0%減、外来患者が5万4108人で同13.6%減、健診患者は5234人で同9.8%減。医業収支は約2億円の赤字を計上した。今年度の病床稼働率は、当初見込みの約80%から75%ほどに落ち込むとみている。
組合長の伊藤祐三・駒ケ根市長は同日の組合議会定例会で「患者数減少で経営が悪化している。特殊な状況下ではあるが、コロナ収束後の患者動向など不透明なことが多い。病床数や建設地は最重要事項。今後の患者数などの動向からより慎重に検討し、基本計画に反映させる必要がある」と説明。コロナ禍を受け、感染症対策も計画に加える考えを示した。
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